永田紅『日輪』五十首

永田紅『日輪』(砂子屋書房、2000年)より、五十首を選んだ。 永田紅は河野裕子、永田和宏を両親にもつ「塔」所属の歌人。現在生物化学の研究に携わっているが、この『日輪』にある歌が書かれたころには京都大学農学部の学生だった。基本文語の人なのだけど…

ペンネーム・ペンネーム

去年の三月に短歌をまとめてつくって、その後十一月までブランクがあり、それからは不思議と一日か二日に一首ぐらいずつ形になっている。締まりの悪い蛇口程度のペースでも、すこしずつ何かが溜まっていくのをみるのはいい気分だ。例年より寝覚めもいい気が…

相良宏の歌三十首

昨日、四月十四日は歌人相良宏の誕生日だった。かれの生地である雑司が谷に行き、お参りのようなことをしようと思っていたが、前日から雨が降り続いているうえ身体の具合も悪く、やめた。 相良は十九歳で肺結核を発病し、戦後すぐに旧北多摩郡・清瀬村の療養…